こんにちは。田舎で子育て×インドアJOY!のeBayセラーERIです。
- EUの新関税制度にどう対応すればいいか分からない
- 「150ユーロ」ってどこまでの金額?送料は含まれるの?
- CPaSSを使っているけど何に注意すればいい?
- 手数料の計算方法や価格設定のコツが知りたい
このようなお悩みを解決していきます。
EU向け発送に新しい関税制度が導入されたことで、「結局いくら上乗せすればいいの?」と戸惑っているセラーさんも多いのではないでしょうか。今回は、新関税の基準やCPaSSを使う場合の注意点、手数料の具体的な計算方法まで、実務ですぐ使える形で記事と動画で解説します。
そもそも何が変わるの?「3ユーロ関税」とは
2026年7月1日(UTC+02:00)から、EU域外から直送される申告価格150ユーロ以下の小口荷物に対して、これまで適用されていた免税措置がなくなります。
代わりに、品目(HSコード)ごとに一律3ユーロの定額関税が課されることになります。
これは欧州委員会が2026年6月2日に正式発表したもので、eBayやオレンジコネックスからもすでにセラー向けに通知が届いているかと思います。
簡単にまとめると:
- これまで:150ユーロ以下の商品はEUへ無関税で送れた
- 7月1日から:150ユーロ以下でも1品目(HSコード単位)につき3ユーロの関税元払いが必須
ここで一つ注意しておきたいのが、この150ユーロは送料を除いた申告価格のことだという点です。商品代金と送料の合計ではなく、あくまで商品そのものの申告価格で判定されるので、送料込みの金額と混同しないようにしましょう。
なお、UKはEUではないため今回の変更の対象外です。EU向けとUK向けは分けて考えてくださいね。
「たった3ユーロでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、低単価な商品を多く扱っている場合、3ユーロ(+各配送キャリアの手数料)の重みが利益を大きく圧迫するため、7月1日に向けてシッピングポリシーの見直しや価格転嫁の計算を今すぐ進めておく必要があります。
SpeedPAKに何が起きるの?DDP必須化ってどういうこと?
今回の関税制度変更に合わせて、eBay SpeedPAKでのEU向け発送がDDP(関税元払い)必須になります。
「DDP」「DDU」という言葉が出てきてもう訳わからない…という方、安心してください。超シンプルに言うとこうです。
DDP(Delivered Duty Paid)=関税をセラー側で払う方式 → バイヤーは追加費用なしで商品を受け取れる
DDU(Delivered Duty Unpaid)=関税をバイヤー側が払う方式 → バイヤーが受け取り時に関税を支払う必要がある
これまでは150ユーロ以下でもDDUが選べましたが、2026年7月以降はSpeedPAKを使ってEU向けに申告価格150ユーロ以下の荷物を送る場合、DDPしか選べなくなるということです。
適用開始のタイミングは配送サービスによって異なります:
- eBay SpeedPAK Economy:2026年6月22日(月)0:00(日本時間)以降にCPaSSでラベル作成した発送分から
- eBay SpeedPAK-DHL / FedEx:2026年6月26日(金)0:00(日本時間)以降にCPaSSでラベル作成した発送分から
大事なポイントは「出品日や購入日ではなく、ラベル作成日が基準」という点です。すでに売れている商品の発送が上記の日付をまたぐ場合も対象になるので気をつけてください。
具体的にいくら追加でかかるの?費用を整理しよう
DDPになると、関税に加えて手数料もセラー負担になります。整理するとこうなります。
① 処理手数料(配送サービスによって異なる)
【SpeedPAK Economy / SpeedPAK Fedex の場合】
- 推定関税および税金料金:HSコード・商品説明が同一のものにつき3ユーロ
- その他通関関連費用(発生した場合)
- 推定関税処理手数料:関税額の2.1%
これらは荷物がオレンジコネックス日本倉庫から出荷されたタイミングで請求されます。
【SpeedPAK-DHL の場合】
基本的な費用構成は同じですが、処理手数料が関税額の2.1%+850円となりますので、EUに関してはEconomy/FedExを選択したほうがいいかもしれません。
DDPを選択した場合は荷物の受入スキャン完了時に請求されます。
DDUの場合(申告価格150ユーロ超のもの)は関税・諸税はバイヤー負担となり、セラーへの追加請求はありません。
また、最終的な関税金額は仕向地税関の査定額が確定額となり、過払い分の返金・不足分の追加請求による精算制度が適用されます。
② 国別手数料(フランス・イタリア・ルーマニアのみ)
実はEU向け発送でかかる追加費用は、新関税3ユーロと処理手数料だけではありません。EU加盟27カ国のうち、以下の3カ国だけは国別の追加手数料もかかります。それ以外のEU24カ国では国別手数料は発生しません。
| 国 | 国別手数料 |
|---|---|
| フランス | 2ユーロ |
| イタリア | 2ユーロ |
| ルーマニア | 5ユーロ |
| 上記以外のEU24カ国 | なし |
③ これらすべてにeBayのFVF(落札手数料)もかかる
さらに見落としがちなポイントとして、新関税・処理手数料・国別手数料には、すべてeBayの落札手数料(FVF/目安15%)が発生します。そのため、送料に上乗せする金額を計算する際は、FVF分も加味しておく必要があります。
具体的な計算式は以下の通りです。
(新関税3ユーロ + 処理手数料0.06ユーロ + 国別手数料2~5ユーロ)÷ 0.85(eBay手数料15%を考慮)
これをドル換算し、送料への上乗せ目安として計算すると、おおよそ以下のようになります。
| 発送先 | 上乗せ目安(USD) |
|---|---|
| EU24カ国(フランス・イタリア・ルーマニア以外) | 約4〜5ドル |
| フランス | 約7ドル |
| イタリア | 約7ドル |
| ルーマニア | 約11ドル |
※あくまで目安です。為替レートによって変動するため、実際に設定する際はそのつど調整してください。
VAT(付加価値税)はどうなる?
「関税が変わったなら、VATも変わるの?」と心配する方もいるかと思いますが、ここは変わりません。
150ユーロ以下の場合、eBayが引き続きCheckout時にバイヤーからVATを徴収し、IOSS(Import One Stop Shop)経由でEU各国に納付します。
ここはセラーが何かする必要はないので、安心してください。
SpeedPAK以外の配送方法は影響ある?
今回のDDP必須化はSpeedPAKのみが対象です。
FedExやDHLなどSpeedPAK以外のクーリエを直接使っている場合は、DDP/DDUの選択はセラーの判断に委ねられています。ただし各キャリアの対応状況は異なるので、個別に確認することをおすすめします。
また、UK向け配送は今回の変更の対象外です。
セラーとして今やるべきこと
変更内容がわかったところで、「じゃあ私は何をすればいいの?」という話をします。
① EU向け商品のシッピングポリシーを見直す
1荷物あたり最低でも約3.06ユーロ(定額関税3ユーロ+処理手数料2.1%)、フランス・イタリア・ルーマニア向けの場合はさらに国別手数料が追加で発生します。特にもともと低単価で販売していた商品は要注意。利益計算をし直して、必要であれば送料を見直しましょう。
なお、上乗せする金額は商品価格そのものに加えるとEU以外のバイヤーの価格にも影響してしまうため、シッピングポリシーの中にあるShipping rate tableを使って送料を設定するのがおすすめです。
Shipping Rate Tableを設定しておけば、国ごとに細かく送料を分けて設定できるため、国別手数料が発生するフランス・イタリア・ルーマニアだけ送料を別建てにする、といった対応がスムーズに行えます。
② HSコード(6桁)を確認・準備する
SpeedPAK-DHL/FedExを使う場合、6桁のHSコード記載が必須になります。自分が売っている商品のHSコードを事前に確認しておきましょう。
③ 商品情報を正確に申告する
EU各国税関は全ての入荷貨物への監督を強化しています。商品名・申告販売価格・数量・重量を含む情報は、真実かつ正確に申告することが求められます。
「少し安く申告したほうがいいかも」という考えは絶対にやめてください。申告価格の虚偽は通関トラブルの原因になります。
eBaymagを利用の場合の注意点
eBaymagですでに出品済みの商品については、EU向けシッピングポリシーを変更しても内容が自動的には反映されません。
新しいポリシー(2026年7月1日以降の関税制度に対応した内容)を既存の出品へ適用するには、以下の手順が必要です。
- eBaymag上で該当の出品を一旦削除する
- 新しいシッピングポリシーを設定した状態で、商品を再取り込み(再出品)する
すでに大量の出品を抱えている場合、この作業は手間がかかるため、早めに対応スケジュールを組んでおくことをおすすめします。
この変更、実はチャンスでもある
「また面倒なことが増えた…」と感じた方もいると思います。
でも少し視点を変えてみてください。
DDPになることで、バイヤーは「追加費用なし」「関税・税金支払い済み」という安心感を持って商品を購入できるようになります。
これはeBayの商品ページにもそのメッセージが表示される予定です。
つまり、対応できているセラーはバイヤーからの信頼を得やすくなるということ。制度変更に素早く対応して正確に運用できるセラーは、逆に差をつけるチャンスでもあります。
「変化が多くて大変」という気持ちはよくわかります。でも、eBayで長く稼いでいるセラーはこういった変化に柔軟に対応してきたセラーばかりです。
まとめ
- 2026年7月1日から、EU向け150ユーロ(送料を除く申告価格)以下の荷物に一律3ユーロの関税がかかる
- UKは対象外
- SpeedPAKでEU向けに発送する場合、150ユーロ以下はDDP必須(SpeedPAK Economyは6/22〜、SpeedPAK DHL/FedExは6/26〜)
- 処理手数料は関税額の2.1%(DHLはさらに+850円)
- フランス・イタリア・ルーマニアは追加で国別手数料(2〜5ユーロ)がかかる
- これらすべてにFVFもかかるため、上乗せ額は「(新関税+処理手数料+国別手数料)÷0.85」で計算
変化を恐れず、一歩ずつ対応していきましょう!
こういった制度変更が起きるたびに、「正しい情報を素早くキャッチして対応できる環境」があるかどうかが、セラーの稼ぎに大きく影響してきます。
私のコミュニティでは、こういった最新情報をリアルタイムで共有しながら、一人ひとりの状況に合わせたサポートをしています。
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