こんにちは。田舎で子育て×インドアJOY!のeBayセラーERIです。
- 新しい関税で12.5%も値上がりするって聞いたけどホント?
- MFNとかHTSコードとか専門用語が多くてよく分からない
- 自分の商品にはいくらかかるようになるの?
このようなお悩みを解決していきます。
2026年7月24日から、eBay輸出に関わるアメリカ向けの関税制度がまた切り替わりました。
「12.5%上乗せ」というニュースだけ見ると身構えてしまいますが、実は商品によって負担がまったく変わってきます。
eBay初心者の方も大丈夫!専門用語もかみ砕きながら、代表商品の早見表つきで整理していきますね。
そもそも今回のトランプ関税、何が変わったの?
いきなり結論からいうと、「今まで一律だった10%の関税が終了して、商品ごとに違う税率がかかる新しい仕組みに変わった」というのが今回のポイントです。
順を追って説明します。
これまでアメリカは「セクション122」という法律(アメリカの法律の条文番号のようなものです)を根拠に、世界中からの輸入品に一律10%の追加関税をかけていました。この制度、実は「最大150日間まで」という期限つきで、2026年7月24日でちょうど終了することが決まっていたんです。
代わりに始まったのが「通商法301条」という法律にもとづく新しい関税です。
理由は”強制労働に関する法律がちゃんと整備されていない国が多いから”というちょっと意外なもので、日本を含む60の国・地域が対象になりました。
日本に適用される税率は「最大12.5%」。ニュースでもよく見かける情報ですが、実は「最大12.5%」の意味を正しく理解しているセラーはあまり多くありません。
このあとに詳しく解説します。
理解のカギを握る「MFN税率」って何?
ここで出てくる専門用語が「MFN税率」です。聞き慣れない言葉ですよね。
MFN税率とは、簡単にいうと「その商品にもともと決まっている基本の関税率」のことです。カメラなら0%、革製品なら9%というように、商品のジャンルごとにアメリカが昔から設定している税率だと思ってください。今回の新関税は、この「もともとの基本税率」に上乗せされる形で計算されます。
そして今回の制度で一番大事なポイントがこちらです。
「MFN税率とプラス分を合計して12.5%になるように調整される」
つまり、
- もともとのMFN税率が12.5%より低い商品 → 差額を上乗せして、合計がちょうど12.5%になる
- もともとのMFN税率がすでに12.5%以上ある商品 → 追加の上乗せはゼロ!合計はそのまま
というルールなんです。「全商品に一律+12.5%」ではなく、「MFN税率と12.5%、どちらか高い方が採用される」というのが正しい理解になります。
具体的な数字で見てみましょう。
もともとのMFN税率が5%の商品なら、7.5%が上乗せされて合計12.5%。逆にもともとのMFN税率が20%の商品なら、上乗せはゼロで合計は20%のまま。同じ「新関税12.5%」というニュースでも、実際の負担増はゼロ〜12.5%までかなり幅があるということですね。

eBay代表商品の新関税早見表を作ってみた
言葉だけだとイメージしづらいので、eBayでよく扱われる商品ジャンルで比較表を作ってみました。
| 代表商品 | 元のMFN税率 | 新関税後の税率 |
|---|---|---|
| デジタルカメラ本体 | 0% | 12.5% |
| ゲーム機本体 | 0% | 12.5% |
| トレーディングカード(ポケモン等) | 0% | 12.5%※ |
| 音楽CD(記録済み) | 0% | 対象外の可能性あり |
| 革ハンドバッグ | 9% | 12.5% |
| 釣り竿 | 6% | 12.5% |
| 非電気ギター(高価格帯) | 8.7% | 12.5% |
| 綿ニットTシャツ | 16.5% | 16.5%(変更なし) |
| 繊維スポーツ靴 | 20% | 20%(変更なし) |
| 化繊ニットTシャツ | 32% | 32%(変更なし) |
※印刷物や紙製品など「情報資料」というジャンルに分類されると、そもそも今回の新関税の対象外になることがあります。同じ「紙もの」でも分類次第で結果が変わるので、心配な方は発送業者やCBP(アメリカ税関)の情報で確認してみてくださいね。
こうして並べてみると、もともとの税率が低かったカメラ・ゲーム機・トレカなどは軒並み12.5%まで引き上げられる一方、もともと16〜32%くらいの税率だった衣料品・繊維系は「実は変更なし」というのがはっきり見えてきます。「うちの商品はどっちのグループなんだろう?」と、一度自分の主力商品でも確認してみましょう。
なお、中古衣料や美術品、切手、コレクターズアイテム、製造後100年を超えるアンティークなどは、そもそも今回の課税対象から除外される品目とされています。
ただしこれは「中古品だから」「アンティーク風だから」ではなく、輸入申告時の商品分類コード(HTSコードといいます。商品ごとに割り振られる番号だと思ってください)で判定される点には注意しておきましょう。
eBayセラーが今すぐやっておきたい3つの新関税対策
「12.5%」という数字だけに惑わされず、今すぐ自分のショップで以下の3つの対策を進めましょう。
① 主力商品の「HSコード(HTSコード)」とMFN税率を再確認する
まずは自分の売上を支えている上位10商品だけでOKです。アメリカの税関(USITC)のデータベースでHSコードを検索し、元々のMFN税率が何%なのかを調べましょう。
MFNが0〜12%の商品の場合・・・多少なりとも利益率が削られるため、商品価格の値上げや送料設定の見直しが必要です。
MFNが12.5%以上の商品の場合・・・今回の影響はゼロ!誤解して商品価格の値上げをしないようにしましょう。
②「MFN税率と12.5%、高い方が採用される」という正しい計算式で利益を再計算する
「全商品に一律で12.5%がドカンと上乗せされる」と誤解して、必要以上に値上げをしてしまい顧客を逃しているセラーが少なくありません。正しい計算式は「元のMFN税率と12.5%のどちらか高い方が適用される」です。

ただ!これをどう捉えるかにもよりますが、一律10%だった旧関税から+2.5%値上げするセラーが多いと予想すると・・・
そのままの価格を保持していたセラーは売れるような気がしています。今回の関税の値上げ幅そこまで気にしなくていいのかもしれません。
③ 「eBayMag」を活用してアメリカ以外の国へ販路を広げる
今回の新関税は「アメリカ向け」の制度です。アメリカ一極集中のリスクを回避するために、eBay公式のマルチチャネルツール「eBayMag」などを活用して、イギリス・ドイツ・オーストラリアなど他国への出品を強化しましょう。 特に欧州や豪州は日本の中古品(カメラ・アニメグッズ等)の人気が非常に高いため、アメリカ依存から脱却する絶好のタイミングです。
とくにeBaymagは、長い目で見るとかなり効いてきます。アメリカの関税制度はここ数年で本当に何度も変わっているので、その度に一喜一憂するより「アメリカ以外でも売れる状態」を作っておいた方が、精神的にも売上的にも安定しますよ。


まとめ
今回は2026年7月24日からの新関税について、代表商品の早見表つきで解説しました。
- 新関税は「全商品一律+12.5%」ではなく、MFN税率と12.5%の高い方が採用される
- もともとの関税がすでに12.5%以上ある商品は、追加の負担なし
- 発送業者の請求額が本来のルールと食い違っているケースもあるので要チェック
関税のニュースだけ見ると身構えてしまいますが、正しい仕組みを知っているセラーだけが、不要な値上げをせずに済んだり、eBayの変化の波にうまく乗れるのです。
「もうeBay輸出改変ありすぎて付いていけない」なんて声もありますが、制度が複雑になるほど、きちんと調べて対応できるセラーとの差は開いていくはず。今回のピンチも一緒に乗り越えていきましょうね。また新しい情報が入り次第、続報をお届けします!
『知識ゼロの状態からeBay輸出を始めて人生が変わった』という私の経験が、このブログを読んで下さった方のお役に立てるかもしれないという思いでノウハウの発信をしています。
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