こんにちは。田舎で子育て×インドアJOY!のeBayセラーERIです。
- Orange Connexから届いた「IEEPA関税還付」のメール、あれって何?
- 還付されるのは嬉しいけど、どこを見れば金額がわかるの?
- 当初引かれていた関税額と、還付された金額が全然合わないんだけど…
- そもそもIEEPAって何の略?私には関係あるの?
このようなお悩みを解決していきます。
先日、Orange Connexから「米国IEEPAに基づく関税返金に関するお知らせ」が届きました。正直、最初は「これ本物?」と身構えたのですが、調べてみると去年から続いていた米国の関税制度の変更に関わる、れっきとした還付の通知でした。
同じメールを受け取って戸惑った方も多いと思うので、今回は実際に私がサポートに問い合わせて分かった内容も交えながら、IEEPA関税還付の仕組みを整理してお伝えします。
そもそもIEEPA関税ってなに?
IEEPA(国際緊急経済権限法)というのは、本来は安全保障上の緊急事態に対応するための米国の法律です。
ところが2025年以降、米国政権はこの法律を根拠に、世界各国からの輸入品に対して「相互関税」や「フェンタニル関税」と呼ばれる追加関税を広くかけてきました。
eBayで米国向けに商品を輸出している私たちセラーも、知らず知らずのうちにこの追加関税の影響を受けていたことになります。
そして2026年2月20日、米連邦最高裁判所は「このIEEPAを根拠にした関税賦課には、そもそも法律上の根拠がない(権限逸脱)」として無効の判断を下しました。
これを受けて、これまで徴収されていた関税の還付手続きが本格的に動き出しています。
IEEPA関税の違憲判決の経緯や、判決後に発動された新しい10〜15%の関税(通商法122条)については、以前の記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください↓↓↓

米国税関国境警備局(CBP)は、電子通関システム(ACE)というポータル上に還付申請の仕組み(CAPEプロセス)を用意し、対象となる輸入者からの申請を受け付けている状況です。
つまり今回私たちに届いた通知は、この一連の還付の流れの中で、SpeedPAKを運営するOrange Connexが代わりに手続きしてくれた結果、というわけですね。
Orange ConnexからのIEEPA関税還付通知、中身をチェック
実際のメールには、こんな内容が書かれていました。
- 対象取引について、米国IEEPAに基づく関税の返金処理が行われた
- 返金の詳細は、CPaSSアカウントにログインし、SpeedPAKセラーポータル内から確認できる
- 不明点はカスタマーサービス(電話・メール)に問い合わせ可能
ここで注意したいのが、メール本文には具体的な還付金額が書かれていないということ。「還付されましたよ」というお知らせだけが届き、実際の金額はポータルにログインして自分で確認しにいく必要があります。
見落として放置してしまうと、いつの間に還付されていたのか分からなくなってしまうので、届いたら早めにチェックしておくのがおすすめです。
還付額が当初の徴収額と合わなくても焦らなくてOKな理由
実際に自分の取引明細を見てみると、当初発送時に引かれていた関税額と、今回戻ってきた還付額が一致していないことに気づく方も多いと思います。

「え、計算間違ってない?一部しか返ってきてないのはなんで?」
と、最初はちょっとドキッとしますよね。
でも結論から言うと、これは還付処理のミスでも計算違いでもないので、焦らなくて大丈夫です。理由はとてもシンプルで、最初に差し引かれていた関税の中に、そもそも性質の違う項目が混ざっていたからなんです。
- 最高裁で違法と判断された、IEEPAに基づく関税(相互関税・フェンタニル関税など)
- IEEPAとは別の根拠に基づく、従来からの通常関税やその他の合法的な関税
今回還付されるのは、あくまで①の部分だけ。②の部分は今まで通り、米国税関が正当に徴収したものとして扱われるので、返金の対象にはなりません。
つまり「当初の徴収額」と「今回の還付額」を単純に引き算して差が出るのは、そもそも還付対象の範囲が最初から限定されているから。この仕組みさえ分かっていれば、「返金漏れなのでは」と不安になる必要はありません。
実際のCPaSS取引明細を見てみた
還付された関税金額を確認したい場合は、
CPaSSログイン>「設定」>「配送業者設定」>「SpeedPAK セラーポータルへ」>「残高の詳細」
から見ることができます。
ひとつの注文(取引番号で検索)の履歴を確認すると、こんな並びになっていました。
こちらは2026年1月に販売したとある商品の請求履歴です。


明細からはっきり読み取れるのは、「関税」という項目で2,942円が計上されていて、そのうち今回「関税還付」として戻ってきたのは1,301円だけだったという事実です。
つまり、関税として計上されていた2,942円のうち、還付されたのは1,301円のみ。残りの1,641円分は、先ほど説明した「合法な部分」として、そのまま税関に徴収された状態になっているというわけです。
じゃあ私たちは何をすればいいの?
今回の件を踏まえて、SpeedPAKを使っているeBayセラーの方にやってほしいことをまとめておきます。
①CPaSSポータルで明細を必ず確認する・・・前述の方法で、対象取引ごとの還付額と内訳をチェックしましょう。
②還付手続きはまだ進行中と心得ておく・・・米国国際貿易裁判所(CIT)での還付方法をめぐる審理は2026年8月時点でも続いていて、対象範囲や手続きはこれから更新される可能性があります。Orange Connexなどの物流代行会社からの通知は、こまめにチェックしておく習慣をつけておきましょう。
③会計処理への反映も忘れずに ・・・還付金は事業収入・経費の調整項目として扱われる可能性もあるので、確定申告や税理士さんへの共有もお忘れなく。
まとめ
今回のIEEPA関税還付は、2026年2月の米最高裁判決を受けた大きな制度変更の一環で、eBayで米国向け輸出をしている私たちにも直結する話でした。
ポイントは、還付されるのはIEEPAに基づく違法な関税部分だけで、それ以外の合法的に徴収された関税は還付対象外だということ。
当初の徴収額と還付額に差があっても、それは異常事態ではなく制度上の切り分けによるものだと分かれば、必要以上に焦らずに済みます。
関税の還付金額についてはSpeedPAKセラーポータルで明細を確認しましょう。
還付手続きの進展については、また分かり次第このブログでも続報をお届けしますね。
『知識ゼロの状態からeBay輸出を始めて人生が変わった』という私の経験が、このブログを読んで下さった方のお役に立てるかもしれないという思いでノウハウの発信をしています。
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