eBay輸出の消費税還付金を自分で申請する方法【2024年版】

こんにちは。田舎で子育て×インドアJOY！のeBayセラーERIです。

このようなお悩みを解決していきます。

海外へ商品を販売した場合に、仕入れで支払った消費税が還付（返却）されます。

そのためには正しい方法で帳簿を付けて、消費税の確定申告書類などを作成しなければいけませんが、

まだeBay始めたての方でそこまで利益が出ていない段階だと税理士に依頼する費用の方が高くついてしまうこともありますよね。

「経理の経験あるよ」とか「簿記の知識あるよ」という方であれば自分でクラウド会計ソフトを使って記帳や確定申告をされてもいいかもしれません。

税理士でないと詳細はお話できないことになっているのですが、簿記2級＆自分で申告をしている私が

可能な範囲でお伝えしようと思います。ぜひ最後まで読んでくださいね。

　

eBay輸出における消費税還付とは？

消費税還付とは、商品を海外に輸出する際にかかる消費税が免除される制度です。

つまり、日本から海外へ送って現地で消費されるものに関しては課税されない仕組みということです。

eBay輸出では国内からの仕入れがほとんどだと思いますが、それらの商品の代金を消費税込みで支払っていますよね。

この消費税を返金してもらえる、ということです。

分かりやすく経費が仕入れのみとすると

仕入れ金額が多ければ多いほど還付額による恩恵を受けることができます。

還付されると自宅に「国税還付金振込通知書」が郵送で届きます。

支払い金額の欄が還付金として口座に振り込まれます。

消費税還付の対象

eBayに使った経費が対象です。たとえば

• 仕入れ費用
• 仕入れに使った交通費
• 梱包資材の購入費用
• 外注費
• インターネットの利用料（家事按分）

などがあげられます。

インターネットの通信費も毎月かかっていると思いますが、プライベート用と事業用が混在している場合は“家事按分”をして事業で行った何割かを経費として計上することもできます。

家事按分の割合は、常識の範囲内で決めておき税務調査で聞かれたときに「どうしてその割合にしたのか」きちんと説明できるようにしておきます。

また経費精算においては、必ず領収書またはレシートが必要になりますので、捨てずに保管しておきましょう！

紛失した場合でもクレジットカードの明細書で支払いを証明することもできますよ。

eBay輸出で還付を受けるには？

消費税還付を受けるには、以下の条件をクリアしなければいけません。

• 消費税課税事業者であること
• 「原則課税方式」を選択していること
• 還付申請書類を提出すること

ではそれぞれどんな内容かを詳しく解説していきます。

消費税課税事業者であること

消費税還付を受けるには、必ず消費税課税事業者になる必要があります。

通常、年間の売上が1,000万円を超えると課税事業者になりますが、売上高が1,000万円未満でも

「消費税課税事業者選択届出書」を提出することで課税事業者になることができます。

ただし、消費税課税事業者選択届出書を提出した日から2年間継続した後でなければ課税事業者をやめることはできません。

開業届と同時に「消費税課税事業者選択届出書」を提出すれば、初年度から消費税還付金を受け取ることができるので、

あらかじめ済ませておきましょう。

「原則課税方式」を選択していること

消費税の納税額の計算方法は、「簡易課税方式」と「原則課税方式」というものがあるのですが、かならず「原則（本則）課税方式」を選択してください。

原則課税方式は、受け取った消費税から、実際に支払った消費税を控除して納税額を算定します。 実際の差額を計算する方法です。

輸出の消費税還付を受けたい場合、簡易課税方式を選択していると、還付が受けられませんので注意しましょう。

還付申請書類を提出すること

所轄の税務署長に還付申請書類を提出する必要があります。

• 所得税の確定申告書
• 消費税の確定申告書
• 課税売上割合・控除対象仕入税額等の計算表
• 消費税の還付申告に関する明細書

これらの必要書類を用意して2月16日～3月15日の間に税務署に持ち込むかe-taxで前年分を申告します。

おすすめのクラウド会計ソフト

おすすめのクラウド会計ソフトはこの二つです。

• MF（マネーフォーワード）
• freee(フリー)

おすすめポイントとしてはどちらも輸出業者にはかかすことができない消費税申告がe-taxで電子申告ができること。

そしてチャットサポートがあることです。

クラウド会計ソフトで記帳するメリット

• 自動仕分ができる
• 確定申告の作成が簡単にできる
• 初期費用が安く抑えられる
• 法改正に対応しやすい

自動仕分ができる（API連携）

領収書や請求書、銀行やクレジットカードなどの情報を取り込んで、自動仕分けをしてくれる自動仕分け機能が備わっています。

取引内容を確認し、勘定科目を割り振り記帳するといった手間を省けるため、業務にかかる負担が大幅に軽減できます。

また資金繰りレポートや損益レポートをワンクリックで確認できるので、収支状況を把握しやすいメリットもあります。

確定申告の作成が簡単にできる

自動仕分された情報をもとに財務諸表や確定申告書の作成もおこなえます。

1月1日～12月31日までの仕訳（経費、仕入れ、売上、繰越在庫額など）が終わった段階で、確定申告書の作成をします。

このように、画面の案内に沿って進めていくことで、「所得税申告」「消費税申告」をe-taxで電子申告またはプリントアウトして税務署に提出することができます。

費用が安く抑えられる

私はfreeeのスタンダードプランといって年額払い26,136円のプランに加入していますが、税理士の顧問料と比べると各段に安いです。

という方にクラウド会計は最適だと思います。

プランはかならず消費税申告が含まれているものを選んでください。

法改正に対応しやすい

近年でいうと、インボイス制度という大きな税制改正がありましたね。

クラウド会計ソフトなら、追加料金が発生することなくバージョンアップが自動でおこなわれます。

例えばインボイス制度の古物商の特例に対応させたりするのも簡単にできますし、会計業務の負担を減らすことができます。

クラウド会計ソフトで記帳するデメリット

税務の知識が必要

すべて自動仕分できるわけではないので、一部の仕訳や勘定科目の設定をするときは税務に関する知識も必要です。

間違った設定をしてしまうと、決算書や確定申告書も正しく作成できませんのでご注意ください。

• Payoneerの売上の仕訳
• ドルから円に換算する仕訳

に関しては様々な方法がありますので、所轄の税務署の担当者に確認して推奨されたやり方でおこないましょう。

まとめ

還付金の不正なども増えており、還付金を受け取る業者に税務調査が入ることも多いですが、

正しく会計業務をおこなっていれば、何も問題はありません。

私も実は一度だけ軽ーい税務調査があったのですが、

調査でのあらゆる必要書類は会計ソフトを使うとワンクリックで自動作成されますので、簡単に用意することができます。

税務署の担当の方に言われたとおりの方法で記帳していたので

「ちゃんと帳簿作成されてて書類見やすいですね。」

の一言で調査は何も問題なくすぐに終わりました。

万が一調査が入ったときでも、対応できるのでクラウド会計ソフトは本当に便利だと思います。

そんな私ですが普段はeBayでカメラをメインに販売しています。

まだeBayを始めていない人やカメラ初心者の人にとっては難しそうかもしれませんが、まずは実際やってみることが大切です！

何かご質問がありましたら、LINE登録やメール登録後のアドレスから私、ERIへ連絡ください。